本誌立ち読み

特集 PETボトル2017 -2-

変革を始めたPETボトル飲料製造システム

 
 あらゆる容器包装でプラスチック化が進行するなか,PETボトルは清涼飲料,液体調味料,牛乳・乳飲料類・ドリンクヨーグルト等,ワイン,日本酒,ビールと適応範囲が拡大し続けている。PETボトルのもつ汎用性と優れた性能は,こうした液体包装にとって決め手になるといっても過言ではないだろう。
 一方,汎用容器であるPETボトルは製品から付加価値を奪い,コモディティー化を加速させてしまう。ブランドオーナーは飲料製品に付加価値を加えようと苦心しているが,PETボトルへの要求を変えない限り,このコモディティー化から抜け出すことは難しいだろう。それでもPETボトルを抜きにしては飲料産業の未来は占えない。
 本号ではPETボトル飲料製造で最も重要な充填システムを中心にリポートする。また9月11〜15日にドイツ・ミュンヘンで開催された世界最大の飲料産業展である「drinktec 2017」のリポートも掲載しているので,あわせて参照されたい。

酒類市場のPETボトルにかける期待

 酒類市場はここ数年,縮小傾向が続いている。国税庁が発表した2016年の酒税課税数量は前年比98.9%と前年割れとなっている(表参照)。今年1〜7月は前年同期比100.7%と前年並みで推移しており,このうち単式蒸留焼酎,みりん,果実酒,ウイスキー,スピリッツ等,リキュールが前年同期を上回った一方で,清酒,合成清酒,連続式蒸留焼酎,ビール,甘味果実酒,ブランデー,発泡酒,その他の醸造酒,雑酒等は前年割れとなっている。
 PETボトルは,こうした酒類市場の状況を打開し,新たな需要を創造する容器として期待…続きは本誌をご覧ください。

特集の主な内容

酒類市場のPETボトルにかける期待
①PETボトルはビール市場を活性化させるか
②ワイン市場にPETボトルが定着
③PETボトル清酒の再構築をめざす
再び高まるハイバリア需要と各種装置
キリンがめざすバリア技術の進化
国産PETボトル充填機メーカーの方向性
無菌充填の生産性向上技術 など

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本号のその他の内容

Special Review:drinktec 2017 -1-

世界最大の飲料産業展が魅せる未来とは

 詳しくは本誌をご覧ください

特別企画:最新の水処理技術

水使用量や排水量の削減に寄与する水処理システム

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