2010年7月号 July 2010
2010年6月28日発刊 No.342号 定価4,725円(税込)
2009年のミネラルウォーター市場は,日本ミネラルウォーター協会の発表によれば,国産は208万9,231kl(前年比103.7%),輸入は41万8,971kl(83.8%)の合計250万8,202kl(99.7%)となった。国産製品は生産量を伸ばした反面,輸入量は大幅に減少した。金額は国産が1,756億1百万円,輸入が260億6百万円であった(表1参照)。
一方,JBWA(日本ボトルウォーター協会)の発表によれば,HOD(ホーム・オフィス・デリバリー=宅配の水)製品の2009年市場規模は,顧客数(台数)132万台,製造量46万8千kl(前年比122.2%),市場規模は488億円(同127.4%)となっている(表2)。日本ミネラルウォーター協会の発表にはJBWAの数値は含まれていないため,ミネラルウォーターとHODを合算すると,輸入を含む生産量は297万6,202klとなり,うち国内生産量は255万7,231kl,HODの構成比は18.3%と推定できる。
清涼飲料市場が厳しい市場環境を続けるなか,ミネラルウォーターとHODの市場環境は一見,恵まれていると言える。しかし市場に内包する課題は大きい。ここでは最新のウォータービジネス事情をリポートする。
激しさを増す
大手ブランドの競合
このように成長している国産ミネラルウォーターであるが,市場の大多数を占める大手ブランドは,2010年に入って軒並み苦戦しており,唯一コカ・コーラのみが成長している(「主要ミネラルウォーターブランドの動向」参照)。特に大型容器の値下がりには各社とも苦慮しており,異口同音に価格是正を言うものの,その実態は改善どころか,むしろ競合は激しくなっているといえるだろう。それでも日本の特売価格は,たとえばイタリアで販売されているミネラルウォーターの通常価格に等しく,消費量を伸ばすためには,いっそうの…続きは本誌をご覧ください。
▶主な内容
主要ミネラルウォーターブランドの動向
主なHODブランドの動向
HOD・ミネラルウォーターに役立つ資機材ガイド
本誌立ち読み
Sustainable Packaging と PlantBottle
世界で最も有名なブランドをもつ,言わずと知れた世界最大の飲料企業であるThe Coca-Cola Company(TCCC)は,グローバルで抱える様々な経営課題への挑戦をまとめた経営戦略「2020 Vision」を発表している。この戦略では,2020年に向けた成長戦略として“Sustainability Growth”を掲げているが,単なる販売量や売上高の拡大だけを追求するのではなく,環境面でのSustainabilityについても言及している。すなわち,セールスやマーケットシェアといったビジネスサイドだけではなく,環境面についても世界をリードしていくという決意が明確に示されている。その端的な例が,PlantBottleの世界導入だ。
そこでビバリッジ ジャパン編集発行人の埴 義彦が,TCCC社のScott Vitters氏に聞いた。……続きは、本誌をご覧ください。
好 評 連 載 記 事 |
News From U.K.
ブランドの進化 —アサヒ飲料が強化するコアブランド戦略
アサヒ飲料・マーケティング本部長:山本泰利氏
NEWS HIGHLIGHT 各社新製品ニュース
コカ・コーラ
カップとPETで“エコ”コンセプトの製品を強化
サントリー食品
缶入り強炭酸ペプシなど盛夏向けに5品投入
カルピス
カップ入り「カルピスゼリー」など夏向け3品
カゴメ
トマトベースのゼリーやレモネードなど
キリンビバレッジ
新PETボトルコーヒー,夏炭酸など
ポッカコーポレーション
夏向け炭酸とコーヒー2品
伊藤園
「お〜いお茶」に軽量ボトル導入,豆乳入り紅茶など
アサヒ飲料
食中飲用向けブレンド茶に注力,基幹ブランドにアイテム追加
ほか
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