
本誌立ち読み
特集:PETボトル2025[2]
日本の清涼飲料は“PETボトルワールド”で完成に至ったか?

日本の清涼飲料市場は,PETボトルの支配が完成の域に達した。(一社)全国清涼飲料連合会の資料によれば,2024年の生産量は1,817万1,792klで,その構成比(PET化率)は容器入り清涼飲料全体の79.7%を占める(表,図)。
このPET化率は,1996年に小型PETボトルの使用自粛が解除されてから急速に上昇を続け,2015年に70%を突破してもさらに上昇している。直近の2020〜2024年で見れば,年平均成長率(CAGR)は1.20%となっている。PETボトルの成長の余地はほぼなく,日本の清涼飲料市場の制覇を完了させたといえる。
本号では,PETボトル飲料市場の構造,秋冬の加温販売市場,主要な容器サプライヤー,国内の充填システムメーカーの動向をリポートする。また,9月15〜19日にドイツで開催されたdrinktecのリポートでは,PETボトルに焦点を当て,注目された出展・展示内容について掲載している。同リポートについては,47頁からを参照されたい。これらにより,国内外のPETボトル飲料製造システムおよび市場について把握することができるだろう。
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特集の主な内容
日本のPETボトル入り清涼飲料市場の構造
加温PET飲料市場と気候変動の影響を考える
主要容器サプライヤーの動向
国産のPETボトル充填システム最新事情
本誌立ち読み
特報!drinktec 2025リポート(2)
世界最大の飲料産業展が示す飲料世界の現在と未来

本号(№527)と次号(№528)では,主にPETボトルに焦点を当ててリポートする。
日本に限らず,世界的にもPETボトルが主要な飲料容器として地位を確立していく。世界は日本ほど単一化されておらず,PETボトルが使用される飲料カテゴリーは地域によって異なる。SOT缶とPETボトルは激しく競合しており,また低果汁入り飲料やフルーツジュース,乳製品・乳飲料類,植物乳は紙容器が主流を占めている。
一方で,世界の共通認識は,PETボトルは「水(炭酸・非炭酸水/ミネラルウォーター)」で必須容器であることだ。しかも最もコモディティーであることから,“最小限の資源で最大容量を包装する”という容器包装の原則に最も忠実な機能を追求している。本号では,PETボトル成形とPETボトル飲料の充填システムを中心にリポートする。
…続きは本誌をご覧ください。
本号のその他の内容
- Special Report
- drinktecに見る新製品開発と機能性トレンド
- Field Report: Mionetto/ Kosme
- Prosecco製造ラインの最新事例
- Field Report: Milne Fruit Products
- 日本の“グレープ”を育んできたコンコードグレープ
- Preview:第 10回ドリンク ジャパン
- 日本の飲料産業の未来はどのように提示されるか?
- 新素材
- 最新提案から飲料開発のヒントを探る
- 新技術:四国化工機
- リニア搬送が充填システムを革新する
- 新技術
- トラックの自動運転の現在地
- トレンドレビュー
- 乳業3社とヤクルト本社の中間決算から─数量減で構造改革を加速
- BJ News Letter
- インドシナ三国の飲料市場情報
- News from U.K.
- 海外の新製品に見る “利便性の進化 ”
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