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特集 PETボトル2018[2]

PETボトルと,その拡大への飲料の進化への道

 
PETボトルはコーヒー系飲料市場を本格的に侵攻し,清涼飲料市場の制圧に向かっている。一方で,PETボトル市場をさらに広げるためには,他の市場も獲得しなければならない。
牛乳・乳製品市場ではドリンクヨーグルトに採用されて普及しているが,本丸は飲用牛乳だろう。この市場は魅力的だが,きわめて価格に敏感であるため,さらなる工夫と技術開発が要求されよう。
酒類市場では,焼酎甲類や一部のウイスキーで大型PETボトルが普及し,近年はワインでも市民権を得た。しかし酒類は情緒価値もきわめて重要で,ハードリカーや高級ワインへは普及が進まない。清酒も挑戦の域を超えていない。酒類の最大市場であるビールへの可能性は高まるであろうか?
一方でPETボトルには,世界的に高まっている廃プラスチック問題に対する回答を提供できる可能性がある。日本で成功しているPETボトルリサイクルの理念とシステムとを理解すれば,他のプラスチック包装から市場を奪取できるかもしれない。

加温販売にかける期待

 PETボトル飲料にとって,加温販売(ホットPET飲料)はコーヒー系飲料への侵攻と同じく残された課題の一つだ。PETボトル入り飲料の生産量は右肩上がりで増加して容器シェアが72.6%(2017年)になった。その一方で,ホットPET飲料のPETボトル飲料全体に占める割合は2%台前半にとどまっており,PETボトル飲料の夏場偏重は高まるばかりだ(図1)。
 これは,加温販売の…続きは本誌をご覧ください。

特集の主な内容

加温販売にかける期待
酒類市場にPETボトルは広がるか?
大型容器への可能性
小容量PETボトルの需要が拡大
容器サプライヤーの動向
飲料充填システムの進化を見る
PETボトル関連の検査・測定装置の動向
PETボトルリサイクルの変化
遠東石塚グリーンペットが掲げるBtoBリサイクル戦略

Field Report:回収PETボトルからプリフォームへ,最新システムを開発・導入
協栄産業/サントリー食品インターナショナル
2018年8月:BJ Monthly Beverage Watch
“ほうじ茶ブーム”は,緑茶飲料市場を革新するか?
News From U.K . Special
世界が競うサスティナビリティの最前線

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