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飲料缶は新たな地位を確立するか

 革新は,常に過去を駆逐しながら進む。容器においても同様で,飲料缶はガラスびんに替わりながら拡大してきた。その飲料缶は,清涼飲料ではPETボトルに取って代わられているが,アルコール飲料ではむしろ存在感を増している。またボトル缶は,独自の存在感で市場に明確な地位を築きつつある。

2011年の缶入り清涼飲料動向


 缶入り清涼飲料の2011年1~12月生産量は364万8,854kl,前年比98.2%となった(表1参照)。このうちアルミ缶は150万5,447kl(構成比:41.3%),スチール缶は214万3,407kl(同58.7%)で,なかでもアルミ缶の占有率は2010年が39.7%であったことから,約1.3ポイントほどアルミ缶化が進んだことになる。
 2011年は東日本大震災が発生し,缶飲料のサプライチェーンにもダメージがあった。しかし通年で見ると生産量は前年を若干割り込む程度で終了している。全容器入り飲料に占める缶飲料の割合は,2011年が市場トータルで19.8%となっており,2010年から0.8ポイントの下げとなった。
 缶飲料は1996年の小型PETボトル使用解禁を境にじりじりと市場を明け渡してきているが,それもほとんど下げ止まったと考えてよいだろう。缶は手売り市場よりも自販機市場向けの容器として展開されているからだ。個々の自販機により販売サイクルが異なるなか,缶は賞味期限が長いことがその理由である。またカテゴリーで見ると,炭酸飲料ではガスバリア性が低いPETボトルに対し飲料缶は優れたバリア性があることから…続きは本誌をご覧ください。

他の主な内容
▶ 主要製缶メーカーの動向
▶ マルチパックで市場を伸ばす
▶ 缶フィラーの最先端を探る

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多様化にさらなる成長の機会を求める炭酸飲料市場

 炭酸飲料はどこまで成長を続けるのであろうか? 2007年から5年連続で市場が拡大し続けていることは,この市場のもつ潜在能力を改めて示している(表1参照)。2011年は大震災の影響による容器やキャップ不足が大きく影響し,炭酸飲料の新発売品数は2010年より1割少ない189品であった(ビバリッジ ジャパン調べ)。それでも生産量は312万8,093klと前年比103.2%となった。
 この継続的な成長は,新市場の創出によって拡大してきたと言えるだろう。2007年から続く“ゼロ”トレンド,また2009年からはキリンビール「キリンフリー」などビールテイスト炭酸飲料(アルコール0.00%)と炭酸水の伸長が上乗せとなっている。今年は,サントリー「オランジーナ」やキリンビバレッジ「メッツ コーラ」,アルコール0.00%のカクテルテイスト飲料など成人向けの新製品が話題をさらっている。さらに「レッドブル」をはじめとするエナジードリンクが市場を構築しつつあり,さらなる市場拡大に期待が集まる。はたして炭酸飲料市場は,どこまで成長を続けるのであろうか?

“ゼロ”が牽引してきたコーラ炭酸飲料市場


 2007年から続く市場拡大の牽引役となっているのが,シェアが最も高いコーラ炭酸飲料である。なかでも2006年発売のサントリー「ペプシネックス」,2007年発売のコカ・コーラ「コカ・コーラ ゼロ」に代表される“ゼロ”製品のヒットが市場の拡大を明確にした。
 このコーラ炭酸市場は,コカ・コーラ「コカ・コーラ」とサントリー「ペプシ」の2ブランドで98%を占める寡占市場で,ともに“ゼロ”をブランド成長の要に据えている。コカ・コーラは「コカ・コーラ」ブランド全体の約3割を占める「コカ・コーラ ゼロ」を20〜30代向けの“大人のコーラ”と位置づけ…続きは本誌をご覧ください。

他の主な内容
▶ 炭酸飲料向けの製造・品質管理機器
飲料製造におけるCO2測定について/株式会社アントンパール・ジャパン

ミニリポート:New Market “塩入り”飲料が新市場を開拓する

News from U.K.:エナジードリンク最新事情

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好 評 連 載 記 事

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コカ・コーラ

スリムPETボトル入り「ジョージア」,レトロ「ファンタ」,北海道限定果汁など

サッポロ飲料

女性向け果汁入り炭酸2品

アサヒ飲料

「バヤリース」「三ツ矢」「ワンダ」で新提案

キリンビバレッジ

果汁10%入り北欧風ビタミン補給飲料など

伊藤園

中性脂肪を低減するトクホ炭酸飲料投入など

サントリー

「BOSS」20周年を記念した大規模リニューアルなど

ハウス食品

「メガシャキ」を刷新

カルピス

幼児向け乳性飲料と塩入り乳性炭酸

森永乳業

アメリカンスタイル紅茶など期間限定製品投入

JT

ココナッツ香の缶コーヒー

日本サンガリア

カロリー0の大人向けラムネなど炭酸5品ほか

森永製菓

PETボトル入り「ウイダー」でスポーツシーンの深耕を狙う

雪印メグミルク

ホエイウォーターと夏向けなっちゃん

山崎製パン

ポリフェノール入り無糖茶飲料

エルビー

盛夏期向け“冷凍みかん”“かき氷”風飲料ほか

協同乳業

夏季限定の紙容器製品3品

キッコーマン飲料

トマト100%に小型紙容器

カゴメ

「カラダNEXT」を刷新

ネスレ日本

「生豆茶」をリニューアルし販売チャネルを拡大

ダイドー

中国緑茶とメロンサイダー

…詳細は本誌をご覧ください

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